OPINEL 黒錆加工&オイル仕上
OPINELの黒錆加工とオイル仕上のご紹介です。
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はじめに、購入時のOPINELはステンレス、カーボンスチール共通で刃がちゃんと研がれていない為あまり切れません。切れ味が気になる方は黒錆加工の前にナイフを研いでから黒錆加工をすることをおすすめします。
1.お酢
2.紅茶(できるだけ濃いもの)
3.シリコンオフスプレー
4.クルミオイル(乾性油)
5.紙ヤスリを巻いたもの
6.プライヤー
7.OPINEL
8.針金
9.ウエス(タオルなどでも可)
10.ジップロック
11.ポンチ
12.ハンマー
13.テープ(写真になくてすみません使用しているのはマスキングテープです)
それでは作業に入りましょう!
まず、ブレードを閉じたままロックをかけます。
ロックパーツを外すときにパーツが飛んで行ってしまうので、ロックパーツにテープを貼付け、そのあとプライヤーでブレードを開いてロックパーツを外します。
※ 怪我をしないように十分に注意しながら作業を行ってください。
ブレードを止めているピンを外します。
出っ張っている方の逆側からポンチとハンマーで叩いてピンを押し出します。
ピンが出てきたらプライヤーで抜き取ります。
ラジオペンチやニッパーよりもプライヤーの方がしっかりつかめるので抜きやすいと思います。
プライヤーでブレードを外します。
※ 怪我をしないように、ゆっくり慎重にやりましょう。
最後に、グリップについている金属パーツをひねって外したら分解が完了です!
ブレードについている錆や汚れを耐水ペーパーをあてて落していきます。
だいたい1000番くらいでいいと思います。
錆や汚れをとったら、洗剤で十分洗ったあと、油分をシリコンオフスプレーでしっかり落します。
ここでの脱脂があとの黒錆の乗りに大きく影響してきますので丁寧に脱脂作業を行ってください。
紅茶8に対してお酢2を混ぜ合わせ、よく脱脂したブレードを1時間程度つけこみます。
紅茶はできるだけ濃いめでつくると綺麗に黒錆がのるような気がします。
今回は800ccに対して3パック使用しました。
一時間後の液体です。漬込むと泡がプクプクでてきてだんだんと液体が黒く濁ってきます。
ブレードをつけこんでいるい間に
OPINELは水分を含むと木製のグリップが膨張してブレードの出し入れがしずらくなるのでブレードが止まっていた部分にヤスリをかけて広げていきます。
一時間経ったらブレードを上げます。ここで綺麗に乗っていない場合は脱脂が不十分だったと思われるのでもう一度ヤスリがけからやり直しましょう。今回は綺麗に黒錆がのっています。
うまく黒錆が乗っていれば分解の反対の要領で組み上げて黒錆加工は完了です!!
OPINELは木製のグリップ部分に水分を含むと膨張してブレードの出し入れがしずらくなるので、グリップの部分が水分をあまり含まないようにするために一日オイルに漬込んで染込ませます。
使用しているオイルはクルミオイルを使用していますが、他にも、えごま油など食用の乾性油があればベストだと思います。クルミオイルやえごま油は木製食器などの仕上にも使用されている油ですので口に入ったり食材についたりしても安全です。ここでオリーブオイルなどが入手しやすく使ってしまいがちなのですが、オリーブオイルは不乾性油といって酸素と結合しにくく、放置してても乾燥して塗膜を生じないのでいつまでもベタベタしてしまい仕上にはあまり適していません。
乾燥させるときは、ブレードのオイルをまんべんなく伸ばし軽く拭き取ってから、ブレードを出した状態で乾燥させることをおすすめします。クルミオイルは乾性油で、酸素と結合して乾燥し塗膜をつくるのでブレードを閉まったまま乾燥させてしまうとオイルだまりがそのまま乾燥して固着してしまったりムラになったりしてしまうので気をつけましょう。
これでオピネルの黒錆加工とオイル仕上は完了です。
自分でカスタムしていくと道具に対してドンドン愛着が沸いてきて、ますます大事に使いたくなっていいですよね。
それでは、みなさんも是非チャレンジしてみてください!
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